マウスピース矯正で出っ歯は治せる? メリット・デメリットや必要な期間と費用を解説

【まずはじめに】出っ歯の原因・リスクとマウスピース矯正できるのか解説

まず最初に、出っ歯の原因とリスクについておさらいしておきましょう。

マウスピース矯正で治せるかどうかについても解説します。

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遺伝や生活習慣で上顎前突（出っ歯）になる

出っ歯は、上の前歯が下の前歯より大きく前に出ている状態で、専門的には上顎前突といいます。

原因のひとつは、遺伝による骨格の形状や顎の骨の大きさなどによるものです。

典型的な例としては、生まれつき下顎に比べて上顎が大きく、前に出してしまう骨格性上顎前突があります。また、上顎の大きさに比べて前歯が大きいため、前に押し出されてしまう場合もあります。

出っ歯の原因のもうひとつは、生活習慣です。

幼少期の指しゃぶりの癖などが原因で、舌で前歯の裏を強く押し続けてしまう癖により、前歯がせり出すことはよく知られています。

出っ歯は見た目や咀嚼、菌の繁殖リスクがある

出っ歯は口元が前に出てしまうため、外見上のコンプレックスの原因になることはもちろんですが、他にもさまざまなリスクがあります。

出っ歯によりかみ合わせに問題があると、咀嚼力が低下し、消化不良を起こしやすくなります。また、咀嚼時に口が開いてしまうことが多いため、咀嚼音がしやすいのも問題です。

出っ歯により口が閉じにくい場合には、口の中が乾燥しがちです。その結果、唾液による殺菌効果が不十分で雑菌が繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こすこともあります。

出っ歯の治療はマウスピース矯正がおすすめ

出っ歯を治す方法は、ワイヤー矯正やセラミック矯正、外科手術などがありますが、マウスピース矯正は有効な治療法です。

透明なマウスピースのため目立ちにくく、痛みが少ないことや着脱可能なことなど、多くの利点があるのでマウスピース矯正を検討してみましょう。

残念ながらすべての症状に対して適用できるわけではないので、まずは専門の歯科医師に相談してみるのがおすすめです。

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マウスピース矯正で出っ歯は治る？具体的な症例と治療方法を解説

マウスピース矯正で出っ歯は治せますが、症例に応じて治し方が異なります。

ここでは、マウスピースによって治せる出っ歯の症例と、治療方法について解説します。

比較的軽度な出っ歯であればマウスピース矯正が可能

出っ歯と言ってもさまざまな症状がありますが、比較的軽度の出っ歯で歯の重なりが少ない場合には、マウスピース矯正によって治すことができます。

前歯を収めるスペースが不足している場合には、IPRを行ってスペースを作ってからマウスピース矯正を行う場合もあります。

重度の出っ歯や、上顎の骨自体が突出している骨格性上顎前突の場合は、マウスピース矯正では改善できないことが多くあります。

前歯だけを動かしたいなら部分矯正

前歯だけを動かすことによって出っ歯を改善する場合は、前歯部分のみを矯正する部分矯正を行います。

前歯の若干の移動や歯の角度を整える程度で改善できる軽度な出っ歯であれば対応可能で、矯正にかかる期間が短く、費用も比較的安く矯正できます。

歯をキレイな歯並びに揃えるために必要なスペースが不足している場合には、奥歯まで動かす必要があるので、部分矯正ではなく全体矯正が適用されます。

かみ合わせまでを治すなら全体矯正

出っ歯の場合、前歯のかみ合わせが悪いことはもちろんですが、実は奥歯のかみ合わせにも影響します。

前の歯のかみ合わせがずれているとその後ろの歯のかみ合わせもずれていくため、徐々に歯全体のかみ合わせが悪くなって行きます。そのため、出っ歯の症状では奥歯を含む歯全体のかみ合わせも治す必要がある症例が多いのが特徴です。

かみ合わせを含めて出っ歯をなおしたい場合は、奥歯を含めた歯全体を動かす全体矯正を行います。部分矯正と比較して矯正期間が長く、費用も高めですが、より大きく出っ歯を改善することができます。

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市販のマウスピースでは出っ歯は矯正できない

歯科医師によるマウスピース矯正を行うと、大きな費用がかかり、定期的な通院も必要になります。

そのため、薬局やネットで販売している市販のマウスピースを使って出っ歯を自分で治すことを考えがちですが、この方法では出っ歯は治療できません。

出っ歯の原因は骨格や歯の大きさや向きなど、個々人で状態や原因が異なるため、市販のマウスピースではこれらに対応することは困難です。

出っ歯を矯正するなら、必ず専門の歯科医師に相談して、自分の症状にあわせた矯正を行いましょう。

マウスピース矯正ができるかどうかは歯科医師に相談しよう

• 自分の出っ歯の症状にマウスピース矯正ができるかどうか？
• 部分矯正と全体矯正のどちらを適用すべきか？

こういった疑問を持ったら自分の思い込みで判断せず、歯列矯正の経験豊富な歯科医師に相談することが必要です。

多くのマウスピース矯正ブランドでは、提携クリニックでの無料カウンセリングを行っているので、近くに提携クリニックが見つかったら気軽に行ってましょう。

複数のクリニックで意見を聞いて比較してみるもの良い考えです。

マウスピース矯正で治らない出っ歯の3つの症例

マウスピース矯正で出っ歯を治すことは可能ですが、全ての出っ歯に適用できるわけではありません。

ここでは、マウスピース矯正では治りにくい出っ歯の症例を3種紹介します。

1.重度の出っ歯

前歯の突出が大きい症例や、前歯の重なりが多い症例などの重度の出っ歯の場合は、マウスピース矯正を適用できない場合が多くあります。

重度の出っ歯は歯を大きく動かす必要があったり、歯をキレイに並べるためのスペースがうまく作れなかったりするためです。

重度の症状に対しては、ワイヤー矯正などの他の方法のほうがより成果が望めるかもしれません。

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2.骨格に原因がある出っ歯

出っ歯の原因が前歯が生えている向きではなく、上顎自体が前に突出していることによる場合は、マウスピース矯正では治療できません。

治療するなら外科手術などの他の方法を検討しましょう。

自分の症状が骨格に原因があるかどうかは、レントゲンなどによる検査が必要になるので、歯科医師に相談しましょう。

3.インプラントの歯が多くある出っ歯

インプラントは、歯根まで人工物で固定されているため歯を移動できません。

矯正によってインプラントを動かすことができないため、多くのインプラントがある歯並びの場合は、マウスピース矯正を使うことが難しくなります。

また歯周病が悪化している場合も、歯に力をかけることができないため、出っ歯のマウスピース矯正は適用できません。

出っ歯をマウスピース矯正で治すメリット・デメリットを知っておこう

ここまで、マウスピース矯正による出っ歯の治療法と、マウスピース矯正を適用できない症例について説明してきました。

マウスピース矯正が出っ歯の治療にどのぐらい有効かが理解できましたよね。

次に、マウスピース矯正で出っ歯を治療するときのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

マウスピース矯正で出っ歯を治す3つのメリット

マウスピース矯正で出っ歯を治すと多くのメリットがあります。

まずは、マウスピースが透明なため目立たない点があげられます。特に出っ歯の場合は口元が開きがちなため、矯正器具が必要以上に目につくので、目立たないのは重要なポイントです。

また、矯正の進捗に合わせて徐々にマウスピースを取り替えるので、歯によけいな力がかかりすぎることがないため、痛みが少ないのも良い点です。

マウスピースは自分で取り外しと装着ができるので、マウスピースをはずして食事や歯磨きができるのも大きなメリットになります。

マウスピース矯正で出っ歯を治す3つのデメリット

出っ歯の治療でマウスピース矯正を使うときのデメリットの最大のものは、マウスピース矯正では治せない出っ歯があるという点です。

骨格に原因がある出っ歯をマウスピース矯正で治すことは困難ですし、歯の重なりが多い重度の出っ歯に対しても適用できないことがあります。

自分の症状にマウスピース矯正が適用できるかどうかは、専門の歯科医師に相談してみましょう。

他のデメリットとしては、1日20時間という長時間にわたって装着し続けないと効果が落ちてしまう点や、マウスピースの置き忘れ防止やお手入れなど、マウスピースを自分で管理しなければならないことがあげられます。

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マウスピース矯正で出っ歯を治す場合の期間と費用は?

マウスピース矯正で出っ歯を治すために必要な費用と期間は、部分矯正と全体矯正のどちらを使うかで変わります。

ここでは出っ歯を治すための費用や期間の目安を説明します。

ただし、実際の費用は症例に応じて違うので、専門の医師としっかり相談することが必要です。

【軽度の出っ歯に対応】部分矯正の期間と費用の目安

出っ歯の症状が軽度で、歯の重なりも少ない場合には部分矯正が使われます。

部分矯正の費用は10万〜60万円程度で、全体矯正と比べて安いのがメリットです。

必要な期間も3ヶ月〜1年程度と比較的短期間で終了するため、身体的・精神的負担が少ない方法です。

軽度ならマウスピース矯正がおすすめですよ。

【全体の噛み合わせにも対応】全体矯正の期間と費用の目安

歯全体を動かす必要がある出っ歯や、かみ合わせまで治したい場合は、全体のマウスピース矯正が必要です。

全体矯正は歯全体が対象になるので、かかる費用は部分矯正よりも多く50万〜100万円程度と大きな金額になります。

また、矯正の期間も1〜3年程度かかるので、長くつきあっていくことが必要になります。

まずは出っ歯がマウスピース矯正できるかカウンセリングを受けよう！

ここまでは、出っ歯にマウスピース矯正を適用した場合の治療方法や費用・期間などについてみてきました。

でも自分の出っ歯にマウスピース矯正が適用できるかどうかは、実際に歯科医師に相談しないとわかりませんよね。

そういう人のために、多くのマウスピース矯正ブランドは提携クリニックでのカウンセリングを行っています。

ここでは、カウンセリングができるおすすめのブランドを紹介します。

料金が安くておすすめなのはスマイルモア矯正

矯正にかかる費用は、マウスピース矯正を選ぶときに気になるポイントのひとつです。出っ歯が矯正できるブランドはいくつもありますが、少しでも費用の安いブランドを選びたいですよね。

スマイルモア矯正なら低い料金で出っ歯を矯正できるのでおすすめです。

部分矯正で前歯部分の歯並びを治すことをに特化しているブランドで、最新のテクノロジーであるAIや3Dプリンターを活用してコストを圧縮しています。

その結果矯正の費用は約17～35万円程度と、他ブランドと比較して低めです。矯正に必要な期間も3〜12ヶ月程度で、短期間で終わりますよ。

通院頻度の負担が少ないのはhanaravi

多くのマウスピース矯正ブランドでは、患者は提携クリニックに通院しなければなりません。

矯正前に歯のスキャンデータをとるときにはクリニックへ行くことが必須ですし、出っ歯の矯正が始まってからは経過観察のために定期的にクリニックに通う必要があります。

しかし楽に通える範囲に提携クリニックがない場合は、通院が負担になりますよね。

そういう人には、通院の回数が最小限で済むhanaraviがおすすめです。

hanaraviは、矯正が始まったあとはLINEで患者をオンラインサポートします。クリニックに通うのは矯正開始前の歯のスキャンデータ収集のときのみで、それ以外ではクリニックへの通院は不要です。

出っ歯の症例が多くておすすめなのはキレイライン矯正

マウスピース矯正ブランドを選ぶときに、出っ歯が本当に治せるかどうかはとても気になりますよね。そういうときは実際に出っ歯が矯正できた症例が多いブランドを選ぶのが一番です。

キレイライン矯正は出っ歯の治療例をHP上で多く公開しているのでおすすめです。

実際の症例を確認すれば、どの程度の出っ歯まで治せるのかのイメージがつかめますし、治療にかかった費用もわかるので、とても参考になりますよ。

マウスピース矯正での出っ歯の治療についてのよくある質問

ここまで、マウスピース矯正での出っ歯の治療についてさまざまな観点から解説してきました。

最後に、マウスピース矯正での出っ歯の治療についてよくある質問にまとめて答えていきましょう。

マウスピース矯正で出っ歯になることはある？

マウスピース矯正によって歯並びが整う過程で、前歯が前方に移動しながら並んでいくと出っ歯になったと感じることがあります。

顎が小さく歯が並ぶスペースが不十分な場合によく起こる症状です。

歯を収めるスペースが不足している場合は、マウスピース矯正ではなく抜歯とワイヤー矯正で対策するほうが確実な場合があるので、矯正を始める前に歯科医師としっかりコミュニケーションをとりましょう。

また、マウスピース矯正中に出っ歯が気になったら、すぐに歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正で出っ歯を治すと横顔もきれいになる？

マウスピース矯正により出っ歯を治すと、横顔が整ってきれいに見えるようになる場合が多くあります。

横顔の印象で重要視されるのは、Eライン（顔を横から見たときに鼻の先端と顎を結んだ線）です。

出っ歯の場合は唇がEラインより前に出ていることが多く、マウスピース矯正によって唇がEラインより後ろに下がることで、横顔の印象が改善されます。

マウスピース矯正は出っ歯によるすきっ歯にも効果がある？

前歯が出っ歯になっていることで歯が前に押し出されて、歯と歯の間に隙間が開いてすきっ歯になっている場合があります。

出っ歯とすきっ歯の2つが重なった状態ですが、こういった症状もマウスピース矯正で治すことが可能です。

マウスピース矯正は歯の一本一本の動きをコントロールできるため、複数の症状を同時並行で矯正することができます。

安いマウスピース矯正でも出っ歯は直る？

安いマウスピース矯正はあまりおすすめしません。

矯正用のマウスピースは、歯を目的の位置と角度に動かすために、患者の歯のスキャンデータをもとに精密な治療計画を練った上でオーダーメイドで作成されています。

そのように作成されていない市販の安いマウスピースは、出っ歯を治す効果はありません。

また、歯科医師の指導がないまま矯正を行うのは歯をいためる可能性もあるので、絶対に避けましょう。

マウスピース矯正した出っ歯は後戻りしやすい？

マウスピース矯正で出っ歯の治療が完了した後に放置していると、出っ歯が後戻りしてしまうことがよくあります。

特に、舌で前歯を押す癖があったり、口呼吸をしていたりすると、出っ歯が後戻りする可能性が高くなります。

マウスピース矯正が終わった後は、必ずリテーナー（布袋装置）を着けて後戻りを防ぎましょう。

まとめ

この記事では、マウスピース矯正での出っ歯の治療について説明しました。

マウスピース矯正ができる出っ歯とそうでない症状の違いや、出っ歯の治療におすすめのマウスピース矯正ブランドについて、しっかりイメージできましたね。

出っ歯は日本人に多い歯並びの異常で、悩んでいる人は多くいます。

マウスピース矯正で治してみようかなと思ったら、マウスピース矯正ブランドのカウンセリングをうけてみましょう。